カナダ銀行(中央銀行)は水曜日、政策金利である翌日物金利を市場予想通り2.25%に据え置くと発表した。同行は、インフレ圧力が緩和されるにつれ、景気は下半期に回復するとの見方を示した。
同行の予想では、第2四半期の経済成長率は年率2.5%となる。第1四半期は中東情勢の混乱や米国の貿易政策の不透明感から停滞した。
ティフ・マックレム総裁は冒頭で「過去1年間の停滞を経て、カナダの経済成長は回復したようだ。米国の貿易政策はなお逆風だが、消費者は粘り強さを示し、企業は適応しつつある」と述べた。同行として今年初めて、景気見通しに対してより楽観的な表現を用いた。
同行は2027年と2028年の成長率予想を小幅に上方修正したが、2026年の成長率見通しは4月時点の1.2%から0.7%に下方修正した。これは今年初めの軟調な動きを反映したものだ。
同時に、2026年のインフレ予想は4月時点の2.3%から2.5%に引き上げたが、今後2年間はインフレが目標レンジ(1~3%)の中間付近で推移するとの見方を示した。
ロイターが先に実施した調査では、全36人のエコノミストが同行の据え置きを予想し、多くは来年7月までは金利調整はないと見込んでいた。金融市場の価格は、年内は金利が変わらないことを織り込んでいる。
デジャルダンのマネージングディレクター、ロイス・メンデス氏はリポートで「当社は依然として、カナダ銀行は年内は据え置きと見ているが、原油価格や対米貿易見通しの大きな変化があれば、この見解は容易に変わるだろう」と指摘した。
今回の据え置きで、同行が政策金利を変更しないのは6回連続となる。昨年は積極的な緩和サイクルを実施し、10月に金利を現在の水準に引き下げた。
マックレム総裁は6月に表明した、インフレが急上昇すれば連続利上げが必要になる可能性があるとの発言を削除した。